NHKカルチャーラジオのテキストが手元にある。2011年に発刊されたもので深見けん二氏が記事を書いておられる。虚子という人物像とともに標題の「選は創作なり」という意味についても考察されていて興味深い。

虚子論

互選句会を尊重し、そこを自らの作句の場としたことは、虚子俳句の一つの特徴と思います。

それとともに、虚子の選句よって、どんなに多くの様々な作家が次々と育ち、現代の俳句につながっている。また、「ホトトギス」に反対の作家も、虚子があったからこそ、それに真っ向から反対して、自分たちの考え方を鮮明にしたともいえるわけです。そういう意味からすると、やはり虚子の存在は現代俳句においても極めて大きいと思います。

虚子は、「選は創作なり」と称し選句をしました。また、俳句を選ぶということは、天が与えてくれた自分の宿命だということまで言っています。虚子の選句の幅は大変広く、そのことが多くの作家を育てたわけですが、「多く」という意味は「変化のある多くの作家」ということです。 ````

虚子の俳句

虚子の俳句を考えるとき、虚子の散文の世界という事はどうしても考える必要がある。散文の世界があり、小説を書くことができたからこそ、虚子は幅の広い俳句ができたのである。と同時に、選句(多くの句の中からよいものを選び出すこと)の場合にも、その作者の心に深く入り、その人間を見ることによって、俳句に大きな広がりと幅を持たせることができたのであった。それが虚子のいう「選は創作」(選者が作者とともに句を創作する)であったのではないかと思うのである。

みのる選はどうなの

みのるの師事した阿波野青畝師は、水原秋櫻子、高野素十、山口誓子らとともに虚子門昭和の四Sといわれた人でした。青畝門からも優秀な作家が沢山排出されています。

特別研修生としてみのるを特訓してくださった、小路紫峡師は、青畝師の作風や指導者としての姿勢に心から傾倒し、少しでもその為人に近づこうと努力された方でした。みのるはその弟子です。紫峡師から教えられた志だけは外していないつもりですが、選句力、指導力はと問われると全く自信ありません。それを評価してくださるのはGHで学んでくださるみなさんです(^o^)